不機嫌な果実



「――えっ?私が原因ですか?」



「あぁ。そうだとも」



社長は勝ち誇ったように言い放った。



一目惚れした私と同じ本社へと必死で頼み込んだことなどを、みんなの前で暴露された小菅。



珍しく顔を紅くしている。


私なんてもっと恥ずかしいわよ。



ウォシュレットの上で俯いたまま、しばらく顔を上げることができなかった――。