不機嫌な果実



掛け布団を少しだけ上げて、麻紀はその隙間から辺りを見渡した。


隠れるとしたらあそこしかない!


麻紀たちの部屋とは間取りが異なるが、基本的なベースは同じだ。


和室に次の間、トイレに風呂。


咄嗟に妙案が浮かんだ。


小菅たちのいるドアの入り口に近いものの、襖で閉められているから行くなら今しかない!


チャンスだ!


覚悟を決めた麻紀は、そばに脱ぎ捨ててあった洋服をササッと身に付け、そこへ忍び込んだ。