『バーカ! 俺の荷物ここに置いたままだろう。おまえが鍵持ったままいなくなるから着替えはできねぇし、寝るとこがなくて昨日は大変だったんだからな!』 相澤の怒りの混じった、呆れた声が聞こえる。 布団に潜ったままの麻紀の心中は穏やかではない。 着替えの入ったバックが部屋に置いてある、ということは…… うー、それはマズイ。 なんとかここから姿を消さないと! 麻紀はドキドキしながら二人のやりとりに耳を澄ませた。 相変わらず、小菅は演技派の俳優気取りだ。 このまま時間を稼いでほしいけど……。