そう高らかに笑いながら、小菅の手から荷物を受け取った。
「おたくら二人のお陰で、可愛い孫とも対面できたよ。本当にありがとうね。困った人を見捨てないなんて、大したもんだ。日本も捨てたもんじゃないね。
“情けは人のためならず”って、よく言ったもんだ。おたくら二人にも必ずいいことがあるさ。
まぁ、長年生きてきたあたしの勘だけど、おたくらよく似合ってるよ。仲良くね。それじゃ、グッドバイ!」
そう言って、ばあさんは背中を向けた。
その横で、大学生の孫が一礼して、ばあさんの荷物を手にした。
確かに、礼儀正しい孫だ。
それにしても……
日本語が一番だの言いながら、最後は『グッドバイ!』だなんて、かなり洒落てるばあさんだぜ。
小菅も、そして渡辺にも笑いが零れた一幕だった。


