「そう言えば、こんなに魔物がいるのにサーラの街は大丈夫なの?」


フェリアの不安そうなその言葉にエセルは微笑みながら言った。


「あれ?フェリアは知らなかったっけ。サーラには魔物の侵入を防ぐための大きな外壁に囲まれているそうよ」


フェリアが身を見開いて不思議そうに言った。


「そうなの?すごいわね。……でも今思ったんだけど私たち、ちゃんと街に入れて
もらえるよね?」