コンコン――… 誰かがドアをノックしてきた。ドアがゆっくりと静かに開く。 入ってきたのはレオルだ。 すると真剣な面もちでレオルは言った。 「試練を行う。ついて来てくれ」 そう言い捨てると部屋を去っていくレオル。 三人は慌てながらそれぞれの武器を持ってレオルについて行った。 レオルは一言もしゃべらず、黙々と廊下を歩く。 エセルは後ろから表情を読み取ろうと顔をのぞこうとしたが、横顔からは何も読み取れなかった。