そう、あれは1年前…

高校に入学して間もない頃の話だった


俺は、早く学校について誰もいなかったから、ふらっと桜並木を散歩していた



「満開に咲いてんなぁ」


俺は桜が好きだった

よくその事を口にすると似合わないって言われた


それでも、桜が好きなのは変わらなかった
だって、好きなもんは好きなんだし!




すると…
目の前に一本の桜を眺めている人がいた


彼女は桜の木を嬉しそうに見ていた
まるで初めて満開の桜を見たような笑顔だった


何がそんなに嬉しんだ?
満開の桜なんて何度も見たことあるだろ?



そんなことを考えている一方で


不思議と、その桜の木と1対1で眺めている彼女の姿と周りの光景が目に焼き付いて離れなかった


その光景が1枚の絵のように見えた