今日もぼくは憂鬱
慌ただしい朝の空もブルーだった


仲間を探して
走る通い慣れた道

よく見たらたくさんあった


すれ違う対向車に
道路脇の標識
歩道を歩く小学生の頭に
建設現場を覆うシート
なんかの工場の隅にあるドラム缶に
投げ捨てられたバケツ

みんな一緒だった

よかった

仲間がいて



だけどきっと

一番元気ないのは僕だね




帰り道
元気だった空が灰色になって泣いていた

今日朝見たみんなも
泣いていた

誰かにやられて
泥だらけのやつもいた

ぼくのためにみんな

ありがとう

だけど

可哀相




そう思うと
自分が一番ましなのかなって

みんなと違ってぼくは

キレイな色になれる

ブルーもキレイだけど

もっとキレイになれる

ありがとうみんな

気付かせてくれて

なんだか

心が温かくなったよ




翌日

いつもの慌ただしい朝は
性懲りもなく今日も僕をたたき起こした

憂鬱な僕を迎えてくれたのは

変わることのないブルーの空だった