あれから1年とちょっと。
わたしは3年に、
先輩は4年へと上がっていた。
まだ完全に先輩への恋を終わらせれたわけじゃない。
正直、すぐに忘れられるくらいならあんな苦しい思いはしなかったわけだから、当たり前っていうならそうなんだと思う。
茜とは仲良くしてる。
まぁ、茜には先輩とのことを言ったわけじゃないし。
薄々は感づいてるんだろうけど、そんなのわたしが話さないかぎり本当のことはわからない。
言えばいいのかもしれないし、言いたい気持ちもあるけど、優斗先輩と付き合ってる茜に言うのはなんか気が引けた。
あれから部活もしていない。
サークルにも入ってない。
ただ変わったことといえば、やっぱりコイツのことだと思う。
「今日どこ行く?」
「今日は行かない」
「え~、俺、溜まってるんだけど」
「知らない。興味ない。」
「つれないなぁ~」
つれないって何?
そんなこと言われても知らない。
別に付き合ってるわけじゃないんだから、どうこう言われる筋合いないし。