秘密だから言っちゃダメだってわかってる。 でも茜になら言ってもいいような気がする。 だって、茜だもん。 他の人には言わないはずだから。 だけど、言ったらきっと怒ると思う。 “あんたはそんなんで幸せになれんの!?” わたしのために怒ると思う。 “幸せ”って自分が決めるものだと思う。 だから、これがわたしの幸せ。 先輩のそばに少しでもいたいと願った代償つきの幸せ。 茜はきっと理解してくれない。 きっと…わたしに失望しちゃう。 だから、言わない。