「で、どうなったの?」 「見事に裏切られたよ」 「…やっぱ、優斗だね」 「うん、優斗だった」 「もう!なんでアイツは女の気持ちが分かんないかなぁ」 「ホントだよね」 うん、ホントにそう思う。 嫌よ嫌よもスキのうちって言葉知らないのかなぁ? 今、奏さんとダイニングにある小さな丸いテーブルを挟んで向かい合わせに座っている。 桜斗は寝てるからって部屋の隅に座布団ひいてその上に寝かせている。