ハルはわたしとの縁だけど、茜は優斗もわたしも縁がある。
「…親友だったよ。優斗もつき合ってたでしょ?」
なんてイヤな言い方なんだろう。
なんてイヤな女なんだろう。
掘り返したくないって思ってんのに自分で口にしてしまう。
これが優斗を傷つけて優斗を困らせてしまうって分かってるのに、なんで我慢できないんだろう。
ほら、そんな表情するでしょ。
そんな…眉毛さげて少し笑ったように困った顔するのやめてよ。
振り向いて見る優斗の表情はわたしの胸をズキッてさせるのには十分だった。
もっと人の気持ちを大切にしてあげたいのに。
「ごめんね。時間忘れちゃっててまだご飯出来てないの。今から作るから」
肩に置いてある優斗の手をどけるとソファーから立ち上がって部屋のドアのぶに手を掛ける。
優斗の顔はもう見れなくて、
カチャ
ってドアを引いてキッチンへと向かう。
追いかけても来ない。
それも悲しくて、寂しい。

