秘密のカンケイ


「さくら全然酔ってないじゃ~ん」


真っ赤な顔して、カシオレが入ってるだろうコップをわたしの口に押し当ててくる塚原さん。


お酒は強いわけでも弱いわけでもない。


ただ、なんで塚原さんに飲まされてるかってのが問題。


肩に回された手は、わたしが逃げないようにしっかりと掴まれてる。


逃げることもできないからなされるがまま。


カシオレがどんどん口の中に流し込まれて、吹き出すわけにもいかないからゴクゴクと飲んでいく。


この一杯が終わったから解放される、なんて甘い考えが通用するわけもなく、無くなったと同時に店員さんを呼んで塚原さんが数杯のカクテルを頼んでいた。


梅酒や焼酎やビールじゃなくてよかった。


ってまだこの時は思ってた。


だけど、次々と流し込まれるカクテルに頭はフラフラ。顔は熱くて。足にも腕にも力が入らない。


これが酔った状態なのかは分かんないけど、妙にテンションが上がってることだけはわかる。


だって、さっきまで嫌がってたはずの先輩の肩に回された手も流し込まれるカクテルもどうでもよくなってるから。


むしろ、カクテルなんて自分から欲しがるような素振りまで見せてる。


陽気になったからか、カクテルをすんなり受け入れてる自分がいた。