快斗先輩の家の近くのファミレスで優斗と合流した。


携帯は見ろよとか、どんだけ話してるんだとか、文句も言われたけど心配したって言葉で文句を聞いて悶々とした気持ちも帳消しになった。



もちろん素直にはなれなくて、「口うるさい、お父さんみたい」ってなってほしくないことが口をついて出てしまい、

それを見ていた奏さんが噴き出すから、つられてわたしまで噴き出してしまった。





快斗先輩や優斗からしてみればどうなってんだって話だけど、わたしたちからしてみればツボにハマることだった。


奏さんは先輩の、わたしは優斗の隣に腰をかけていつも通りのハンバーグ定食を頼む。




アルコールが飲みたいって優斗が言ったけど、運転出来なくなるから止めてって言うとちゃっかりノンアルコールを頼んでいて、アルコールかと思ってビックリした。


余程喉が渇いていたのかぐいっと一気に飲み干す。



豪快だねぇって言う声が前から聞こえるとふて腐れた少年のように「いいだろ」なんて口を尖らせていた。

そんな優斗を可愛いなんて思うなんて、相当重症だよ。