そんな幸せな夢を見たからか寝起きは涼やかだった。


だけど少ししたらモヤモヤとしたやるせない気持ちになった。



あの人は笑顔で、

わたしも笑顔で、


ちゃんと向き合いなさいってことなのかな？

あれから今までずっと関わらないようにしてきたあの人とちゃんとしろってことなの、かもね。




「そっか、そんな夢を」

「うん。だから…もし今日いたらちゃんと向き合ってみる」

そう笑うと優斗は少し考えた表情して間をおいてから言った。

「頑張りなよ」

って。


「うん」と元気よく返すと残りの朝食を喉へと掻きこんだ。