「ローズ、この前はすまないことをした。隣国には感謝しないといけないな…」


「大丈夫です。本当に助かりましたわ」


「ところでローズ、お前は、好きな人がいるのか?」


「とんでもございませんわ。そんな方いらっしゃらなくてよ」


「では、こちらで見合をしても宜しいかね?」


「それは……」


「どうしたのか?」


「お父様、――……、いいえ、王様。本当にゴメンなさい。私は暫くそのような気がないの。もう少しだけ待って下さらない?」



ローズは猫なで声で言った。


「よかろう。その写真を見ておくとよいだろう」


そう言ってローズは5人の写真を受け取った。



この中から選らばなくてはいけない………。