私は周りの様子を伺いながら、一人こそこそと用意をして、教室を後にした。 第3教室は校舎の最上階にあり、人気は全くと言っていいほど、ない。 そんな場所で二人きり……… 「緊張する…」 私は独り言を言いながら約束の場所へと向かっていた。