じいさんの言ってた”個別研修”でもしているらしく。

シルヴァイラはそれから何日かは日中ほとんど部屋にいなかった。

朝起きるともういないし、夜遅く部屋に帰ってきては、すぐベッドにもぐりこんで寝てしまう。



オレと積極的に関わりあう気は相変わらずゼロらしい。




実を言うと、オレの方も正直ごめんだった。


ニセの記憶は「ニセ」だとわかったけど。

その生々しい感触はまだオレの中から消えていなかった。



――父が母を殺した。


噴水のように胸から勢いよく飛び出す真っ赤な鮮血。