月の雫 -君と歩む彼方への道-

何だって?


どうしてオレが?



ぽかんとするオレに、じいさんは畳みかけた。


「おまえとあの子の特性を見極めてのことだ。

……ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと部屋へ帰って顔合わせでもしなさい」



じいさんは口元だけで笑うと、オレを部屋からさっさと追い出した。




くそ。



鬼め。