「2人だけだと、もし熊が出てきて襲われたら危ないから、そこのお兄ちゃんも一緒に行くんだったらいいよ?」 中川さんはチラッと大悟へ目配せして、奈々ちゃんに言った。 「うん、いいよ。じぃじ、お兄ちゃん、暗くなっちゃうから、早く行こう」 奈々ちゃんは花山さんと大悟の手を引っ張り、外へ連れ出そうとした。 「いいんすか」 奈々ちゃんの監視をしていた男が、中川さんに言った。