牧子がカウンターから離れると、男は真輝に小声で耳打ちする。 「何か妙な……変な事、してんじゃねーよな?」 真輝、不敵な笑みを浮かべる。 「見てたでしょ? 心配性だなぁ、“お・じ・さ・ん”は」 ハァ、とため息をつくリーダー格の男。 「あっ、大丈夫。さすがに、アレを全部1人で食べないから。ちゃんと、みんなの分もあるから安心して♪」 真輝のその言葉に、男は自分の頭を、クシャクシャと掻いた。