「いいだろう。花山さん、鍵、渡してやんな」 すると、そのセリフに道で真輝とぶつかった男――花山さんが、ビクッ、してからゆっくりと鍵を渡した。 それを昭が受け取り、スタスタと歩いて行くので、慌ててみんなも付いて行く。 195番のロッカーの前。 昭が鍵を開けると、真輝以外の3人、思わず目をパチクリ。 「ほぉら、同じカバンじゃない。早く、昭、荷物出してよ」 真輝、ほとんど自分が捕われの身(?)である事を忘れた口調。