H・O・L・D UP!


と、この後、再び昭と真輝がケンカしそうになったのを、拳銃を突き付け直して黙らせる。

「とにかく、一緒に来てもらおうか」



銃を突き付けた男を上目遣いに見ながら、真輝、クスッ、と笑った。



「それ、消音器付いてないじゃん。今、うちらが逃げ出しても、発砲したらすぐ捕まるぜ? すぐそこに駅の交番があんだからさ」



ところが、今度は男が、ニヤッ、と笑い……。



「お望みならば付けてやろう」

当然、そのセリフと共に消音器付き拳銃の出来上がり。