「それは俺のセリフだろ? 大体、おまえが先に余計な事」 「余計な事ぉ?! 心外だなぁ……ちゃんとあんたの承諾得てから」 「ああ、ああ、そうだよ。確かに、俺は『OK』した。けどな……まさか、こんなもんまで絡んで来るとは、思わなかったんだよっ」 そう言って昭が指差したのは、当然、偽札の原版が入ってるカバン。 「拳銃密輸や麻薬(ヤク)の売買よりは、よっぽどタチがいいじゃん」 真輝がそう言った時、ピストルを持った2人が、ピクッ、としたのを、ケンカをしながらも、昭と真輝は見逃さなかった。