「あのぉ……お願いですから、鍵を」 男の人は、もはや哀願の声になっている。 が……。 『165』番のロッカーの前。 真輝、昭の方を見て、頷いたのを確認してから……開けた。 「ねっ? ほら、あなた方の荷物ではないでしょ?」 男の人は、もうこれで大丈夫、と思ったらしく、安心したような声で言った。 ところが。 昭と真輝、目が点になったまま、しばらく何も言えない状態。