それを見ると、真輝は、ニヤッ、と言う笑顔を作ってから、今度は表情を変えて男の人の方を見た。
「そう言われても、私の記憶では『165』だった気もするんで、一度、中の荷物を確認させて下さい」
そう言うと、スタスタと歩いて行く真輝。
「えっ? あ、あの、ま、待って下さい。確かに私が持ってたのは『165』で」
慌てて男の人がそう言ったのを無視する真輝。
昭は周りを少し、キョロキョロ、っとしてから小走りで真輝に近付き、耳打ちした。
「少なくても、2人は見張りが付いてるな」
「だろうね」
真輝も小声で答えた。

