ところが真輝、差し出されたその鍵を受け取らず、しばらくその男性の手を、ジッ、と見続けた。 その男性の手が微かに震えていたのが、徐々に震えが増してくる。 「あ、あの……」 その男性がおどおどと声を出した。 すると、真輝は昭の方を、チラッ、と見た。 昭、しばらくの間、無表情で居たが…。 「はぁ」 と、軽くため息を付いた後、肩をすくめてみせる。