「次はそれだと思ったのよ。そうよ、やっぱり良かったんじゃない」 握り拳作って、そんな風に言ってる真輝。 そんな真輝を横目で苦笑いで見ながら、昭、思った。 ──どうやら、さっきの男の事より、本3冊の方が大切なんだな。 さっきは偉そうな事言っといて、すっかり忘れてやがる。 ま、もっとも、その方がこいつを厄介事に巻き込まずに済むからいいが……──。