「ねぇねぇ、昭~、見て見て、制服」
今日は真輝の高校入学式の日。
登校して昭の姿を見付けると、真輝は駆けて行き、高校の制服姿を初めて見せた。
一瞬、ピクッと反応した昭だったが、すぐ意地悪な笑顔をした。
「へぇ~、さすがに制服がスカートだと、男に間違われないから、よかったな」
「もうっ、入学式の日なんだから、たまには『似合うじゃん』とか『可愛いな』とか、なんかもっと気の利いた事が言えないもんかなぁ、昭君よぉ」
真輝は、ちょっと拗ねた顔しながら、そう言って昭の肩をバシバシ叩いた。
「『似合うじゃん』『可愛いな』」
わざと棒読みする昭。

