真輝は半分放心状態で、ボーっとしながら座り込んでいた。 「真輝」 昭がいつもと違い、優しい声で呼び掛けると、真輝は自分の手を見た。 真っ赤な血で染まっている。 急に真輝は、ポロポロと涙を流した。 「真ー輝」 今度は真輝の目線の高さまでしゃがみ込んで、覗き込むように昭は声を掛けた。 ちょっとだけ顔を上げて昭を見ると、昭の優しい笑顔があった。