流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

「いこう」

亜姫に言われて、幸姫ははっと我に返ると、ごしごしと涙をぬぐって頷いた。


2人が同時に1歩、廊下に出した時だった。

「すっすいません!」

がたぁん!と大きな音がしたかと思うと、朱の必死で謝る声が聞こえてきた。

亜姫と幸姫はびっくりして、思わず抱き合った。


声をだしちゃだめ。
こえをだしちやだめ。


何度も自分に言い聞かせた。
恐怖で涙が勝手に出てくる。
止められない。

だけど今は、それよりただ、見つからないことを2人は祈った。