流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

はぁはぁと、少し息の荒くなった玲子。幸村にぎゅっと抱きしめられ、玲子は少し落ち着きを取り戻した。

亜姫の父親は、そんな玲子の姿を見て、少し苦しそうな表情で口を開いた。

「私は…ある貿易会社に勤めています」

目をぎゅっとつむり、下を向く。しばらく何かを考えているようで、玲子も何も言わず、その様子を見つめていた。

「来週、ある国との取引があります」

ぶるぶるっと首を振り、決心したような表情で、玲子に続きを話始めた。

「以前から、伝票に載っていない荷物が届いたりすることが多く、不審に思った私は、友人でもある経理の人間に、それとなく、その日の金の出入りについて尋ねて見ました。すると、記録にないお金の出入りがそれに伴いあることに気づいたんです。そして、その証拠品を私に託した翌日、彼は変死体となって発見されました」

思わず玲子は口に手を当て、息を呑んだ。

「私は急いで警察に届けました。そして、その証拠品の受け渡しのために、今日、ここにきたんです」

その言葉を聞いて、玲子は少し疑問を持った。

「…なんでそんな大事な場に、亜姫ちゃんを連れてきたんですか?」

「それが…」

少し戸惑ったように答える。

「警察の方からの指示だったんです。怪しまれないように、連れてこい、と」

「え?」

思わず玲子は眉を顰めた。

「けど…そのせいで亜姫は…」

ぐっとこぶしを握る。玲子の中で、何かが引っかかった。

「ごめんなさい、ちょっと失礼」

そう言って、玲子は携帯を取り出した。