はぁはぁと、少し息の荒くなった玲子。幸村にぎゅっと抱きしめられ、玲子は少し落ち着きを取り戻した。
亜姫の父親は、そんな玲子の姿を見て、少し苦しそうな表情で口を開いた。
「私は…ある貿易会社に勤めています」
目をぎゅっとつむり、下を向く。しばらく何かを考えているようで、玲子も何も言わず、その様子を見つめていた。
「来週、ある国との取引があります」
ぶるぶるっと首を振り、決心したような表情で、玲子に続きを話始めた。
「以前から、伝票に載っていない荷物が届いたりすることが多く、不審に思った私は、友人でもある経理の人間に、それとなく、その日の金の出入りについて尋ねて見ました。すると、記録にないお金の出入りがそれに伴いあることに気づいたんです。そして、その証拠品を私に託した翌日、彼は変死体となって発見されました」
思わず玲子は口に手を当て、息を呑んだ。
「私は急いで警察に届けました。そして、その証拠品の受け渡しのために、今日、ここにきたんです」
その言葉を聞いて、玲子は少し疑問を持った。
「…なんでそんな大事な場に、亜姫ちゃんを連れてきたんですか?」
「それが…」
少し戸惑ったように答える。
「警察の方からの指示だったんです。怪しまれないように、連れてこい、と」
「え?」
思わず玲子は眉を顰めた。
「けど…そのせいで亜姫は…」
ぐっとこぶしを握る。玲子の中で、何かが引っかかった。
「ごめんなさい、ちょっと失礼」
そう言って、玲子は携帯を取り出した。
亜姫の父親は、そんな玲子の姿を見て、少し苦しそうな表情で口を開いた。
「私は…ある貿易会社に勤めています」
目をぎゅっとつむり、下を向く。しばらく何かを考えているようで、玲子も何も言わず、その様子を見つめていた。
「来週、ある国との取引があります」
ぶるぶるっと首を振り、決心したような表情で、玲子に続きを話始めた。
「以前から、伝票に載っていない荷物が届いたりすることが多く、不審に思った私は、友人でもある経理の人間に、それとなく、その日の金の出入りについて尋ねて見ました。すると、記録にないお金の出入りがそれに伴いあることに気づいたんです。そして、その証拠品を私に託した翌日、彼は変死体となって発見されました」
思わず玲子は口に手を当て、息を呑んだ。
「私は急いで警察に届けました。そして、その証拠品の受け渡しのために、今日、ここにきたんです」
その言葉を聞いて、玲子は少し疑問を持った。
「…なんでそんな大事な場に、亜姫ちゃんを連れてきたんですか?」
「それが…」
少し戸惑ったように答える。
「警察の方からの指示だったんです。怪しまれないように、連れてこい、と」
「え?」
思わず玲子は眉を顰めた。
「けど…そのせいで亜姫は…」
ぐっとこぶしを握る。玲子の中で、何かが引っかかった。
「ごめんなさい、ちょっと失礼」
そう言って、玲子は携帯を取り出した。


