流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

幸村が覚えていた数字を警官に伝える。


青地に白抜きの外交車輌であることもあわせて。


玲子の言葉を聞いた警官2人は、さぁっと血の気が引いたような顔をした。
その様子を見て、玲子はため息をついた。


でも、何で外交車輌が幸姫と亜姫ちゃんをさらったんだろう。


幸村に詳しく話を聞くと、幸姫の他にも1人、一緒に車に連れ込まれた子がいたらしい。
一瞬の出来事に驚いて、そして、何が起こっているのか意味がわからなかった幸村は、行動が遅れたのだ。


仕方がない。
それは、ゆっきーを責めたってしかたないもん。


ただでさえ不慣れな現代にいるんだ。
向こうとはまるっきり。何もかもが違う。


戸惑うことだって多いし、どういうことか、意味がわからないことばかりだろう。


「あの。すみません」

亜姫の父親に声をかける。少しやつれた表情で地べたに座り込んでいる。玲子に声をかけられ、少し顔を上げると、虚ろな目で玲子のほうを見た。

「なにか…?」

また目をそらす。

「外交車輌が私とあなたの娘をさらっていったようです」

玲子の言葉に、少し肩が動いた。

「そのようですね」

冷たく、そっけなく言う亜姫の父親に、玲子は眉をピクリと動かした。

「…何か心当たりでも?」

聞いてみるが返事はない。

「私は今日、娘を連れて、初めて家族旅行に来たの。父親も揃っての家族旅行はあの子にとって初めてのことなの。それを、こんなわけのわからない事件に巻き込んで…」

ぐっと唇を噛み締める。玲子の言葉に、幸村は目を大きく見開いていた。

「お願い。あの子にとっても、彼にとっても、いつまで一緒にいられるかわからないの。一緒にいられる時間をできるだけ作って、大切にしたいの。早くあの子を探し出さなくちゃいけないの!」

亜姫の父親につかみかかる。幸村がそれを制止する。

「何か知っているのなら教えて!ねぇ、お願いよ!」