「あ!川がある!おっきいよ!」
幸姫が走り出す。
「あ、こら、あぶないぞ幸姫!」
慌てて幸村が後ろから幸姫を抱き上げる。
「先刻、玲子に走ってはならんと怒られたばかりだろう?」
幸村に言われて、幸姫はえへっと笑った。その笑顔に、幸村も思わず頬が緩んだ。
「もー。ゆっきーは幸姫に甘い!」
苦笑いを浮かべながら玲子が幸村の頭を軽くぺしっと叩いた。幸村はそんなことはない、と慌てて首をふった。
「あ、あれ、あのホテルだ!」
鴨川にかかる橋に来たところで、玲子がきょろきょろとあたりを見回していると、大きな白い建物を指差して2人を連れて行く。
「おおきいねぇ…」
幸姫はほーっと、ホテルを眺めていた。幸村もつられてホテルを眺める。
「そこの子供達。何してるの?」
先にホテルの中に入っていってた玲子が、幸姫と幸村に声をかける。
「子供達?…もしかして、俺のことか!?」
複数形で呼ばれたことに一瞬首をかしげ、その後、玲子にからかわれているということに気づいて、幸村が少しすねる。
「だって、2人ともおんなじ顔しておんなじ方を見てたんだもん。なんか、子供が2人に増えたみたいで」
くすくすと笑いながら答える玲子に、幸村は少しばかりご機嫌斜めだ。
「ゆきむら、どうかしたの?」
不機嫌な表情をしている幸村に、幸姫は不思議そうに首を傾げながら聞く。
「いや、玲子が意地悪をするのだ」
幸村がはぁ、と、ため息をつくと、幸姫はむっとした表情で玲子をしかる。
「れいちゃん。そんなことしちゃだめでしょ?」
めっ、と怒られて、思わず玲子はごめんなさい、と謝った。
「…ゆっきー。幸姫を使うなんて、卑怯よ」
ぼそっと玲子が幸村に文句を言う。幸村はその光景を見て腹を抱えて笑っていた。
幸姫が走り出す。
「あ、こら、あぶないぞ幸姫!」
慌てて幸村が後ろから幸姫を抱き上げる。
「先刻、玲子に走ってはならんと怒られたばかりだろう?」
幸村に言われて、幸姫はえへっと笑った。その笑顔に、幸村も思わず頬が緩んだ。
「もー。ゆっきーは幸姫に甘い!」
苦笑いを浮かべながら玲子が幸村の頭を軽くぺしっと叩いた。幸村はそんなことはない、と慌てて首をふった。
「あ、あれ、あのホテルだ!」
鴨川にかかる橋に来たところで、玲子がきょろきょろとあたりを見回していると、大きな白い建物を指差して2人を連れて行く。
「おおきいねぇ…」
幸姫はほーっと、ホテルを眺めていた。幸村もつられてホテルを眺める。
「そこの子供達。何してるの?」
先にホテルの中に入っていってた玲子が、幸姫と幸村に声をかける。
「子供達?…もしかして、俺のことか!?」
複数形で呼ばれたことに一瞬首をかしげ、その後、玲子にからかわれているということに気づいて、幸村が少しすねる。
「だって、2人ともおんなじ顔しておんなじ方を見てたんだもん。なんか、子供が2人に増えたみたいで」
くすくすと笑いながら答える玲子に、幸村は少しばかりご機嫌斜めだ。
「ゆきむら、どうかしたの?」
不機嫌な表情をしている幸村に、幸姫は不思議そうに首を傾げながら聞く。
「いや、玲子が意地悪をするのだ」
幸村がはぁ、と、ため息をつくと、幸姫はむっとした表情で玲子をしかる。
「れいちゃん。そんなことしちゃだめでしょ?」
めっ、と怒られて、思わず玲子はごめんなさい、と謝った。
「…ゆっきー。幸姫を使うなんて、卑怯よ」
ぼそっと玲子が幸村に文句を言う。幸村はその光景を見て腹を抱えて笑っていた。


