新幹線のチケットを買い、改札を通る。
中に入るとすぐに、幸姫は走り出した。
「こら、幸姫!走らないの!」
玲子に怒られるも、幸姫は気にせず、どんどん走っていく。
「きゃぁ!」
いきなり体が宙に浮く。幸姫はビックリして声をあげた。
「幸姫、玲子がだめだと言っているだろう?」
幸村の諌めるような声がした。振り向くと、後ろには幸村の顔があった。
「いーやぁー」
だって、はやくしんかんせんにのるんだもん!
ゆきむらとれいちゃんといっしょに、いっぱいあそぶんだもん!
じたばたと幸姫は暴れた。が、幸村は何も言わず、じっと幸姫を見つめていた。
「……ごめんなさい」
幸姫は項垂れて、幸村にぼそっと謝った。
すると、幸村がそのまま幸姫を抱っこして、頭を撫でた。
「玲子にも、ちゃんと言えるな?」
言われて幸姫は小さく頷いた。
「れいちゃん…ごめんなさい」
幸姫は辛そうな表情で謝った。
「幸姫が、はやく遊びたいのはわかるけど、周りにはたくさん人がいて、ぶつかったりしたら危ないでしょ?」
「うん…」
「だから、走ったりしちゃだめ。一緒におてて繋いで行こう?」
玲子に言われて幸姫は少し考えると、首を横にふった。
「幸姫?」
驚いた表情を玲子は浮かべる。幸姫はじっと、幸村の方を見つめた。
「どうした?」
聞かれて、幸姫はギュッと幸村に抱きついた。
「だっこがいい」
「幸姫…」
少しだけ困ったような表情を玲子が浮かべると、幸村は笑って答えた。
「よし、では、今日はこのまま行くとするか」
「え?でも…」
玲子がすまなそうな顔をする。
が。
「うわぁぃ!やったぁ!」
幸姫は満面の笑みで幸村に抱きついた。その姿をみて、玲子は少しだけ申し訳なさそうに、幸村にありがとうと呟いた。
中に入るとすぐに、幸姫は走り出した。
「こら、幸姫!走らないの!」
玲子に怒られるも、幸姫は気にせず、どんどん走っていく。
「きゃぁ!」
いきなり体が宙に浮く。幸姫はビックリして声をあげた。
「幸姫、玲子がだめだと言っているだろう?」
幸村の諌めるような声がした。振り向くと、後ろには幸村の顔があった。
「いーやぁー」
だって、はやくしんかんせんにのるんだもん!
ゆきむらとれいちゃんといっしょに、いっぱいあそぶんだもん!
じたばたと幸姫は暴れた。が、幸村は何も言わず、じっと幸姫を見つめていた。
「……ごめんなさい」
幸姫は項垂れて、幸村にぼそっと謝った。
すると、幸村がそのまま幸姫を抱っこして、頭を撫でた。
「玲子にも、ちゃんと言えるな?」
言われて幸姫は小さく頷いた。
「れいちゃん…ごめんなさい」
幸姫は辛そうな表情で謝った。
「幸姫が、はやく遊びたいのはわかるけど、周りにはたくさん人がいて、ぶつかったりしたら危ないでしょ?」
「うん…」
「だから、走ったりしちゃだめ。一緒におてて繋いで行こう?」
玲子に言われて幸姫は少し考えると、首を横にふった。
「幸姫?」
驚いた表情を玲子は浮かべる。幸姫はじっと、幸村の方を見つめた。
「どうした?」
聞かれて、幸姫はギュッと幸村に抱きついた。
「だっこがいい」
「幸姫…」
少しだけ困ったような表情を玲子が浮かべると、幸村は笑って答えた。
「よし、では、今日はこのまま行くとするか」
「え?でも…」
玲子がすまなそうな顔をする。
が。
「うわぁぃ!やったぁ!」
幸姫は満面の笑みで幸村に抱きついた。その姿をみて、玲子は少しだけ申し訳なさそうに、幸村にありがとうと呟いた。


