「あ、もうこんな時期なんですね」
「えぇ。今年もまた、お願いしますね」
そう言うと、希美は幸姫にもプリントを差し出した。
「ほら、先生が今朝みんなにお話した、運動会のプリント。れいちゃんに渡しておいてね」
そう言ってプリントを渡すと、幸姫はうん、と頷いて、プリントを丁寧に折りたたみ、かばんの中に片付けた。
『せんせー、さよーならー』
2人は希美にそう言うと、仲良く手をつないで教室を出ていく。早坂も頭を下げて、2人の後について出ていった。
「今日もお母さんは遅いの?」
早坂に聞かれて、幸姫は首を傾けた。
「たぶん?」
いつもなら、玲子が帰ってくるのが夜中になるので、幸姫は早坂の家で夕飯を食べてから、玲子が帰ってくるまで家で一緒に遊ばせてもらっている。
しかし、今日はいつもと違い、幸村が家にいる。玲子がもしかしたら早く帰ってくるかも知れないし、なにより、幸姫は幸村と一緒に遊びたかった。
「じゃ、今日も一緒にご飯を食べようか。何がいい?」
聞かれて幸姫は少し悩んだ。
「…ゆうきくんのおとうさん。きょうはおうちでおるすばんするの」
「え?そうなのか?」
ゆうきが驚いた顔で聞いてくる。幸姫はうん、と頷いた。
「…青柳さん、今日は早いの?」
聞かれて少し考えた後、幸姫はたぶん、とだけ答えた。
「そうか。それじゃ何かあったら、いつでも言いにきてくれよ」
そう言って笑うと、幸姫はこくんと大きく頷いた。
「えぇ。今年もまた、お願いしますね」
そう言うと、希美は幸姫にもプリントを差し出した。
「ほら、先生が今朝みんなにお話した、運動会のプリント。れいちゃんに渡しておいてね」
そう言ってプリントを渡すと、幸姫はうん、と頷いて、プリントを丁寧に折りたたみ、かばんの中に片付けた。
『せんせー、さよーならー』
2人は希美にそう言うと、仲良く手をつないで教室を出ていく。早坂も頭を下げて、2人の後について出ていった。
「今日もお母さんは遅いの?」
早坂に聞かれて、幸姫は首を傾けた。
「たぶん?」
いつもなら、玲子が帰ってくるのが夜中になるので、幸姫は早坂の家で夕飯を食べてから、玲子が帰ってくるまで家で一緒に遊ばせてもらっている。
しかし、今日はいつもと違い、幸村が家にいる。玲子がもしかしたら早く帰ってくるかも知れないし、なにより、幸姫は幸村と一緒に遊びたかった。
「じゃ、今日も一緒にご飯を食べようか。何がいい?」
聞かれて幸姫は少し悩んだ。
「…ゆうきくんのおとうさん。きょうはおうちでおるすばんするの」
「え?そうなのか?」
ゆうきが驚いた顔で聞いてくる。幸姫はうん、と頷いた。
「…青柳さん、今日は早いの?」
聞かれて少し考えた後、幸姫はたぶん、とだけ答えた。
「そうか。それじゃ何かあったら、いつでも言いにきてくれよ」
そう言って笑うと、幸姫はこくんと大きく頷いた。


