流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

『おはようございます』

「はい、幸姫ちゃん、ゆうきくん、おはよう」

幼稚園に着き、教室に入る。幸姫とゆうきは希美に挨拶をする。希美もにっこり笑って答えた。

「なー、こうき。おまえなんかあった?」

ゆうきが首を傾げながら聞いてくる。幸姫も首を傾げながら何が?と聞き返す。

「なんか、うれしそうなかおしてるきがしたんだよな」

そう言うと、幸姫は少し顔を緩めた。

「えへへ、あしたおでかけするの!」

「へー、いいなぁ!」

幸姫の嬉しそうな顔に、ゆうきも思わず笑顔になる。

「おれもあしたおやじにどっかつれてってもらおうかなー」


あした、れいちゃんどこにつれていってくれるのかなぁ。


明日が楽しみで仕方がないと、幸姫は一日中顔が緩んで笑いっぱなしだった。


「ゆうき、幸姫ちゃん、遅くなってごめんね。帰ろうか」

幼稚園での時間があっという間に過ぎ、気がつけば夕方になっていた。今日は金曜日なので、早坂が一緒に幸姫を連れて帰る日だった。

『はぁーい!』

2人はかばんを取ってくると、走って早坂の元に集まる。

「あ、早坂さん。これ」

希美がパタパタと走って早坂に1枚のプリントを手渡した。