なるほど、と呟く玲子。少し苦笑いしながら、幸姫の頭を撫でた。
「幸姫、大丈夫?」
優しい玲子の声に、まだ少し涙が止まらないものの、幸姫は頷いた。
「幸村が、幸姫に謝りたいって」
言って幸村を指差す。幸姫はビクビクしながら玲子にしがみついたまま、幸村をみた。
「すまなかった、幸姫。俺はああやって起こされる習慣がなかったのだ」
深々と頭を下げる幸村に、幸姫は少しだけとまどった。さっきまでの怖い幸村の姿はどこにもない。困惑して、玲子の顔をみると、玲子はにっこりと笑った。
「ゆっきーも、ああして謝ってるよ?幸姫まだ許してあげられない?」
聞かれて俯く。と、ぽんっと大きな手が頭に乗ってきた。両手でその手を触ると、大きな腕が、幸姫を抱きあげた。
「すまなかった、幸姫。俺のこと、まだ怖いか?」
優しい声、優しい瞳。幸姫はふるふると首を横にふった。
「本当に、すまなかった」
幸村の言葉に、幸姫は頷く。
「もうだいじょうぶだよ」
そう言うと、幸姫は幸村にしがみついた。玲子はその姿を見て微笑んだ。
「ほら、2人とも。朝御飯の準備できたよ」
『はい』
2人の声が、仲良くハモった。
「幸姫、大丈夫?」
優しい玲子の声に、まだ少し涙が止まらないものの、幸姫は頷いた。
「幸村が、幸姫に謝りたいって」
言って幸村を指差す。幸姫はビクビクしながら玲子にしがみついたまま、幸村をみた。
「すまなかった、幸姫。俺はああやって起こされる習慣がなかったのだ」
深々と頭を下げる幸村に、幸姫は少しだけとまどった。さっきまでの怖い幸村の姿はどこにもない。困惑して、玲子の顔をみると、玲子はにっこりと笑った。
「ゆっきーも、ああして謝ってるよ?幸姫まだ許してあげられない?」
聞かれて俯く。と、ぽんっと大きな手が頭に乗ってきた。両手でその手を触ると、大きな腕が、幸姫を抱きあげた。
「すまなかった、幸姫。俺のこと、まだ怖いか?」
優しい声、優しい瞳。幸姫はふるふると首を横にふった。
「本当に、すまなかった」
幸村の言葉に、幸姫は頷く。
「もうだいじょうぶだよ」
そう言うと、幸姫は幸村にしがみついた。玲子はその姿を見て微笑んだ。
「ほら、2人とも。朝御飯の準備できたよ」
『はい』
2人の声が、仲良くハモった。


