流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

みたことのないもので埋めつくされた部屋に、幸村はぼーっと突っ立っていた。幸姫は冷蔵庫から、麦茶を取り出してコップに注ぎ、小さな両手に持って、幸村のそばによった。

「すらないの?」

不思議そうに首を傾げて聞くと、幸村はソファーの横に、正座して座った。


せいざが好きなのかな?足いたくなるのに。


不思議に思いながらも、幸村にはいっとコップを手渡した。幸村は首を傾げて、じっと麦茶を見つめていた。

「のどかわいたかなと思ったの。おちゃ、きらい?」

幸姫の言葉に、幸村は首を横にふった。

「いや、茶は好きだが…これは茶なのか?」

じっと幸姫の目を見てきいてくる幸村に、幸姫はこくんと頷いた。
おそるおそる、幸村がお茶に口をつけた。なんだか変な表情をしている

「おいしくない?」

幸姫は不安そうに幸村に聞いた。幸村はいや、と首を横にふる。

「…やはり冷たいのだな」

コップを受け取ったとき、少し冷んやりとしていたので、まさかと思っていたが本当に冷たかったので、不思議そうにまじまじとコップをみつめた。


なんかこのおじちゃん、へん。


エレベーターに乗ったときもそうだったが、なんだか様子がおかしい。幸姫は不思議そうに幸村を見つめていた。