流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

大きな拍手と歓声で、2人はまた、グラウンドを見つめた。

さっきまで踊っていた人達が、手をふりながら退場門から出ていく。

「いたっ!」

不意に幸村の幸姫を抱いていた手に力が入り、幸姫の表情が一瞬歪んだ。

「すまない!大丈夫か?」

慌てて幸村が腕をさすってきた。

「うん、だいじょうぶ」

小さく頷く幸姫の顔を、心配そうに幸村が覗き込んできた。

「だいじょうぶ」

にこっと笑って見せると、幸村は少し安心したような表情になった。

『それでは次は…』

スピーカーから演目のアナウンスが流れる。

「…いってきます」

幸姫は、幸村の腕からするりと離れて、入場門へと走っていった。

「あ、こう……」

引っ掛かりを感じながらも、幸姫の後ろ姿を見送る。
と、佐助が声をかけてきた。

「いやぁ…さっきのビックリしましたよ。お館様に…」

言いかけて、佐助は口をつぐんだ。

「…何を考えているんです?」

佐助に聞かれ、幸村はいや、と小さく呟いた。