流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜

お昼ご飯タイムも終わり、運動会午後の部が始まった。

午後の部最初の演目は、先生方によるダンスの披露だった。

その年その年に、子供たちの間で流行っている曲を踊るのだが…

「わぁ!ガオーだぁー!」

今年一番の流行りはヒーロー物で、超獣ヒーロー我王(ガオウ)という番組だった。

その狼王の格好をした、デパートの屋上なんかでよくショーをしているような人や、ほかの登場人物達と一緒に、衣装に着替えた先生達がグラウンドに出てくる。

音楽が鳴り出した瞬間、子供達が全員立ち上がり、キャアキャアと叫び出す。異様なテンションの上がりかたにほとんどの保護者は驚き、怯んだ。

「な、なんなんだ?」

例にもれず、辺りの子供たちの異様な盛り上がりに戸惑う幸村と佐助。

が、幸姫だけは、グラウンドを見ることなく、幸村に抱きついたままだった。

「…幸姫様。希美殿が出ており…ぶっ」

佐助はそういうと、グラウンドから目を背け、うずくまった。

「佐助?」

不思議そうに幸村が声をかけると、佐助は無言でグラウンドを指差した。

「どうかし……」

言いかけて言葉が止まった。

少し気になった幸姫は、少しだけ体を幸村から離し、チラリとグラウンドを見た。