翌日学校を休んだアキ。


いきなり出鼻がくじかれながらも
もしかして俺が刺激しすぎたせいで
昔の傷掘り起こしたのかもと心配になった。


今頃一人で泣いてたり……。


思わず早退しかけた俺を
カズマが引きとめた。


「リョウ
気持ちはわかるけど止めとけ。
それに昨日の西条とのデート
噂になってんぞ」

「は?何だよそれ」

「多分誰かに見られたんだろうよ。
二人で抱き合ってたとか
ラブホ街にいたとか
変なオマケまでついてるぜ」


何で狭い街だ。


イラついて舌打ちをした俺を
宥めるかのように


「だから暫くは目立つマネすんな。
西条の事思うならなおさらだ。
嫌な予感すんだよ」


そう顔をしかめたカズマの言葉は次の日
現実となる――。