「嬉しそうだね?」


『もちろん!

ずっとあの制服着るの憧れだったから。』



私なんかが似合うとぃぃけど…



「ありすが着たら、凄く可愛いだろうね。」




!!!




依然王子スマイルを崩さないままの攻撃。


私の心の中までを読み取って、完璧な返答をするんだもん。



さすが王子!!




足の先から頭のてっぺんまで、私の体は湯気が出たように真っ赤だった。


『あ…んと、も、行かなきゃ。

お、送ってくれて、ありがと……』


王子の顔を見れないままお礼を言うと、繋いでいた手がそっと離れた。

火照った手の隙間を冷たい風が流れ、同時に右半身の緊張が解ける。



これに慣れなきゃいけないなんて、何年かかっても無理だろうな…



*