不安に思うといけないから 君の背中の傷は 言わないでおこう 引き契られた羽根は 跡形もなく ただ ジクジクした傷が そこにあったものを覚えているだけ 振り向かない君は 気付いてないのか 認めたくないのか 蒼空を仰いで 息を吸い込み 目を閉じる 風向きは定まらないよ 君の背中にあったはずの羽根は 遠くへ飛ばされた だけど 振り向かない君は 何も知らない