「無理を言ってはだめですよ?」 「わかってるわよ!! それっぐらい… でも… 一度くらいいいじゃない…。 わたしだって15歳だし、自分の身くらい守れるわ!!」 姫は本気で言っていた。 両親には聞き耳すら立ててもらえず、自分の気持ちを伝えることができなかった。 本心でしゃべることができる内の1人が乳母。 だから姫は乳母といる時間は、本当の気持ちを伝えるようにしていた。