なんだよ?という目で、良壱は見る。 「ここの倉庫とあたしの家のスペアキー。」 沢山の重みが詰まってる物。 これを渡すのは、あたしはもう良壱とは敵対していない、って示すため。 自分の為に。 良壱は黙って受け取った。 その重みが手から消えて少しホッとする。 「もういいのか?」 「うん。」 あたしはヘルメットを被って、バイクの後ろに乗った。