「お前、携帯持ってねーの?」 “闇の蝶”の集会所の部屋に行った。 わざわざ良壱に送ってもらった。 その部屋には海がいる。 「携帯?」 「携帯。」 海は頷いた。 煙草を吸おうと口にくわえるけど、何かに気づいたらしく箱に戻す。 もしかしたら、雨水の影響かな。 「持ってない。」 あたしは答えた。 棚から、文庫本を取り出す。 「雨水が、連絡したいって言ってた。」 「ふうん。そういえば、雨水は?」 海に雨水は?って聞くのは紛らわしいけど。