笑って夏弥は謝った。 「ごめんごめん。那瑠が笑ってんの、初めて見たから。」 夏弥から目を離して、良壱の隣に座った。 「普通の奴、いたか?」 「いた。」 通ってる高校では、いつも二人と一緒にいるから友達みたいのが出来ないから。 別に必要って訳ではないけど。 「良かったな。」 肩を竦めて、微笑した良壱は煙草の火を揉み消した。