探してる海の姿を見た時、雨水は少し申し訳ない顔をした。 「そんな顔しちゃダメだよ。」 あたしは言った。 「…うん。」 「あたし、那瑠っていうの。那瑠って呼んで。」 笑いかけた。 笑い返してくれた。 あぁ…。 これよ、これ。 これがあたしの普通の高校生な感じ!! 良壱と夏弥の所に戻るとギョッとした顔をされた。 「…心外だ。」 あたしは呟く。 「何がだよ?」 良壱は問う。 「笑顔でいるのが、そんなに恐ろしいかっ!!」 夏弥が吹き出す。 睨みつける。