「名前は?」 「雨水(ウミ)。」 あたしより背が高い雨水は淡々と答えた。 雨水…ウミ? 「同じ名前なんだ。」 てゆーか、あたしより年上になんだ。 「アナタは?」 「ん?ちょっと待って。」 あたしはトイレのドアを躊躇いなく、開けた。 レディースの女が驚いた顔でこっちを見る。